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Candy☆Boyから見る百合観

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Candy☆Boyから見る百合観

もはや定番となりつつある

百合やホモ、この二つをテーマにした作品が非常に主流の漫画やアニメ作品として展開されていること、それはオタクを自称している人ならもちろん、そういった業界に身を置いている人であるなら気付いていることだろう。無論筆者もそのことは重々承知しているが、その数を見ても以上というくらいに増えていることに驚きを隠せない。元々はマイナーなジャンルとして扱われていた同性愛という、一時期はタブーとして世間的に隠している人もいたことを考えれば、ここまでの市民権を与えられたことである意味救い、と感じている人もいるかもしれない。ですが勘違いしてもらっては困るのは、こうした同性愛というジャンル、特に百合やホモといった言葉を現実のものとして受け止めているのかというのとは話が違う。結論から述べると、大半のオタク、男女共に現実のものとして百合とホモを受け入れてはいない人が大半だ。

ではどうしてここまで躍起としていると表現してもいいほど、業界が加熱しているのかという理由を述べると、単純に現実にはないことだとして受け止められるからだ。これもおかしなものだが、二次元の世界ではそういった同性愛に対して性的興奮を感じている人もいるはずなのに、これが現実ものとなると一気に嫌悪感しか残らないのだ。ましてこの世界には本当に同性しか愛せないという人も存在している、そんな人達に向ける感情も汚物を見るように汚い視線を送る人もいる。厳しいが、所詮はこんなものなのだ。

そんな中、特にここ最近はホモを連想させるような作品も数多く登場しているが、アニメ史という歴史単位で見ると同性愛、特に百合という女性同士の恋愛をテーマにした作品は実はかなり多く取扱われていることをご存知だろうか。実のところ、その始まりについては何処からというのはかなりあやふやかもしれない。しいて言うなら20世紀にはいってから考えてもそれなりの数は登場していると考えて問題ないだろう、そしてそんな作品が異常ともいえるようなスピードで量産されるようになったのは2000年代に入ってからが特にその傾向にあるといえるだろう。

アニメ作品となったら、どうしても女性キャラクターが際立つ。もちろん男性を際立たせるようにしている作品も多いが、ここ数年のアニメ作品を総合してみると女の子しか出てこない作品というものがたくさん存在している。只中には純粋に、そんな要素は皆無という作品も存在していることを忘れないでほしい、全ての女の子がメインとなっている作品で百合がメインとなっているわけではない、後の事は個人の妄想で語られる話となっている。

百合アニメという女性同士の恋愛が多く取扱われていますが、そういった意味で本気で百合としての感情が垣間見ることが出来る作品もある。そんな作品の中には凄まじい人気を誇っているものもあれば、ちょっとさすがにドン引いてしまうといった作品というものもある、ここではそんな筆者個人的にこれこそ王道中の王道たる、百合アニメというものを紹介していこう。まず最初に紹介するのは、2008年から約1年間、ニコニコ動画で放送されていた百合アニメ作品の『Candy☆Boy』から紹介していこう。

簡単に紹介していく

ニコニコ動画というネット配信限定の作品ということもあって、知る人ぞ知る作品となっていますがそれもこれも作品のテーマとなっている百合というのが大きく関係しているだろう。もしもこの作品が地上波で放送されるものなら、健全な教育を心がけている保護者からBPOという放送倫理に関しての苦情が殺到して放送そのものが危ぶまれること間違いない作品であるからだ。この作品の放送方法としてネットを用いたのはある意味正解だっただろう。こうしてコアなファンを形成することに成功して、約1年間に及ぶ全7話の放送と、後に発売されるDVDにおいてはさらにプラス2話を追加することになることを考えれば、ある意味限界に挑戦している作品であるといえる。

そんなCandy☆Boyという作品についての説明だが、基本的にコメディよりのギャグとなっているが作中ではそこかしこに百合となるシーンがばらついているので、同性愛というものそのものに抵抗感を感じている人にはかなり難易度の高い作品となっている。というのも、この作品百合をテーマにしているのだがその恋愛対象となっているのが近親、オマケに双子の姉妹というとんでも設定なのだ。中々ない、というより現実の姉妹でそんなことまず起こらないと断定してもいいほどだ。

この作品の基本的なあらすじとしては、お互いのことが大好きな双子の姉妹がそれぞれの進路の為に出身地の北海道から上京して、東京の航行で寮生活を始めるところから物語が進行していく。基本ギャグがちりばめられている作品となっており、また百合といっても性的シーンをそのまま放送させるような場面はないものの、所々エロティシズムが追及されたところもあるため、妄想を働かせて興奮することが出来る人にとってはおかず同然の場面盛りだくさんとなっている、

そんな百合作品であるCandy☆Boyに登場してくる主要キャラクターをまず始めに紹介していこう。

主人公格の一人:桜井 奏
この作品の主人公の一人で、双子の姉妹の妹に当たる。進学の為に北海道から上京し、寮にて姉と共に暮らしている。美術大学への進学を希望しているが、進路の事を考えると姉と共に離れることに踏ん切りをつけることが出来ないことで葛藤している。基本的に姉のことを中心に考えているためか、あまり物事を深く考えない傾向にあり、時々してはいけない失敗をするなどドジっ子というフレームの枠に嵌らないことをしてしまっている。暴走することもあり、時に過大で先生が卒倒してしまうようなものを出してしまい、進級そのものが危うくなってしまうなど危なっかしいところがある。恋愛相手となっている姉とは両思いで毎日仲良くしているのだが、周囲の柔軟な対応に対して逆に行動している側が恥ずかしくなってしまうなどということもある。ちなみに、担当声優の『生天目仁美』さんには同じ女性声優の『伊藤静』さんと百合と思われていましたが、嫁であり女房である彼女が結婚してしまったため、一部では喧嘩別れないし、離婚してしまった可能性があるとも考えられている。
また主人公格の一人:桜井 雪乃
奏での双子の姉である雪乃、彼女が奏の恋愛相手でもある。性格的にはあまり似ておらず、時折電波的な要素も混じっている天然少女として知られている。ほわわんとしているが学業に関しては、優秀で進路という面においては何ら心配ないほどである。奏での事は姉妹異常に一人の女性として恋愛感を持っており、好きな子は虐めていたいと思っているちょっとサド的な要素があるが、その度に怒らせてほっぺをつねられている。姉ということもあってか、時折奏以上に大胆な行動を起こすこともあり、振り回すこともあるほど2人の間はもはや姉妹としての関係以上であることが明らかだった。担当声優は『柚木涼香』さんだが、彼女自身には今のところ百合声優的な肩書きはないが、いつ発生してもおかしくない。
神山 咲夜
作品のある意味ダークホース的な登場人物で、桜井姉妹とは先輩後輩の関係に当たる。主に雪乃と関係があり、部活の先輩と後輩という間柄だが、あまりの仲の良さに一時期校内では付き合っているという噂が立つほどだった。ただ実際には雪乃と同様に奏に対しても偏愛思考を抱いており、隠し撮りしたり持ち物をそっと自分のものとしてみたりと、何かと社会的にギリギリの行動を起こしている、いわば桜井姉妹のストーカー的なことをしている。家柄としては有名企業の社長令嬢で、家も超がついても何ら遜色もないほどのお金持ちとなっている身分としては完璧だが、彼女自身の性格としては裏表の激しい腹黒い性格をしている。奏と雪乃の関係を見届ける為に実家通学から寮生活をしようと画策している。担当声優はオタクとしても名高い『加藤英美里』さんだが、彼女はその他の作品でも時折百合を連想させるような役を度々担当している。
桜井 雫
桜井姉妹の妹で、極度のお姉ちゃん子である雫。今までは北海道で一緒に暮らしていたこともあって何ら問題なかったが、二人が東京に上京してしまったことで学校に通うことも出来ないほどに落ち込んでしまい、不登校気味となってしまっている。北海道出身のはずだが、寒さに用事があることも関係しているともいわれている。姉二人の関係を理解しており、二人が幸せに慣れれば構わないと賛成しているが、シスコンなら当然そういうだろうという既定路線を辿っている。もはや奏と雪乃がいなければ生活もままならないが、そんな二人で遊ぶことも彼女の日課となっている。担当声優は『小林ゆう』さん、筆者的には少し違和感を感じる役割のような気もするのだが、それは恐らく彼女がインパクトが強烈過ぎる役を演じすぎているためということもあるだろう。この役では蒸かした芋をつまみ食いすることはない。

製作スタッフ一覧

  • 監督:ほしかわたかふみ
  • 脚本:ほしかわたかふみ。鈴木雅詞(EXエピソード)
  • キャラクターデザイン:波部崇
  • キャラクターデザイン (Candy boy):うめつゆきのり
  • 美術監督:宮本実生
  • 色彩設計:日比智恵子
  • コンポジットディレクター (Candy☆Boy):津田涼介
  • コンポジットディレクター (Candy boy):加藤友宜
  • 編集:右山章太
  • 音楽:杉山正明、TAKA
  • プロデューサー (Candy☆Boy):小田桐克典
  • プロデューサー (Candy boy):高橋憲一
  • アニメーションプロデューサー:福家日左夫
  • アニメーション制作:AIC
  • 製作 (Candy☆Boy):DREAMUSIC・
  • 製作 (Candy boy):Candyboy PROJECT
  • 主題歌 (Candy boy):nayuta「Bring up …LOVE」(2008年8月13日)

いわゆる姉妹百合というもの

百合といってもその筋の人からいわせれば種類というものがあるという。それはこのCandy☆Boyのように双子のように、姉妹同士で繰り広げられる百合のことを『姉妹百合』というジャンルに分類することができるという。もはや知らないことから言わせれば何のことだろうというところだろう、ただ調べてみるとそんな実際の姉妹を百合として表現している作品が見られていることを考えると、人気があるという言葉に尽きる。

ここまで来るともはや現実のものとしてみる事は不可能となっているので、あくまで二次元の、アニメの中だからこそできる特権と見ておこう。無理に理解する必要もないが否定することもしないで、柔軟に対応するように受け止めておけば、何かと揉め事が起きず平々凡々に過ごして行く事が出来るので頭から否定するのではなく、そういうこともあるのだろうという程度に受け止めてもらいたいのは筆者独自の考え方である。


 
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